2021年 国家一般職(高卒 技術) No.87 建築構造設計 解説

 問 題     

我が国における鉄筋コンクリート構造に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 梁に用いるせん断補強筋を帯筋、柱に用いるせん断補強筋をあばら筋という。

㋑ 鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さは、一般に、基礎よりも屋内の非構造部材の方が大きくなる。

㋒ 耐力壁に窓を設ける場合、開口部周囲に補強筋を配置しなければならない。

1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋐、㋒
4.㋑、㋒
5.㋒

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

㋐ ですが
帯筋(おびきん)は、「柱」のせん断補強筋です。「梁」ではありません。梁の補強材は「あばら筋」です(H28 no85 鉄筋コンクリート構造)。㋐ は誤りです。

㋑ ですが
十分なかぶり厚さを確保しないと、設計通りの強度を得られません。基礎のような構造部分の方が、十分なかぶり厚さが必要と判断できるのではないでしょうか。㋑ は誤りです。

㋒ は妥当です。
耐力壁とは、地震や風などの水平荷重に抵抗する能力を持つ壁のことです。

以上より、正解は 5 です。

類題 2020 no87 鉄筋コンクリート構造

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