2020年 国家一般職(高卒 技術) No.87 建築構造設計 解説

 問 題     

鉄筋コンクリート構造に関する次の記述の ㋐ ~ ㋓ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「鉄筋とコンクリートの付着強度は、一般に、コンクリートの圧縮強度が ㋐ ほど大きくなり、鉄筋の表面積が ㋑ ほど大きくなる。また、一般に、同じ引張強さの丸鋼と異形鉄筋を比較した場合、 ㋒ より ㋓ を用いた方が、付着強度が大きくなる。」

 

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

単にコンクリートの強度といえば「圧縮強度」です。なぜならその他の強度を、記述の通りおおよそ推定できるからです(H30 no85 コンクリート)。

そうであれば、圧縮強度が大きいほど、他の強度も大きいのではないかと判断できるのではないでしょうか。㋐ は「大きい」です。

「異形鉄筋」(いけいてっきん)とは、表面に凸凹の突起を付けた棒状の鋼材です。接触する表面積増加に伴い摩擦力が大きくなるため、付着強度が大きくなります(H26 no86 鉄筋コンクリート構造)。

これをふまえて考えれば、㋑ は「大きい」、㋒ は「丸鋼」、㋓ は「異形鉄筋」です。

以上より、正解は 4 です。

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