2021年 国家一般職(高卒 技術) No.86 建築構造 解説

 問 題     

在来軸組構法に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 木材の長さを増すために部材を継ぎ足す接合部を継手、継手以外の接合部を仕口という。

㋑ 外周壁にある梁を小屋梁、中間部にある梁を妻梁という。

㋒ 洋小屋において、小屋梁のかけ方には京ろ組と折置組がある。

1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋐、㋒
4.㋑
5.㋑、㋒

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

在来軸組構法は、木材で土台・柱・桁・梁などの主要な部材を組み立ててつくる架構式の構造形式です(2020 no86)。

㋐ は妥当です。
継手、仕口についての記述です。

㋑ ですが
小屋梁は、小屋組の最下部にある梁です。小屋組は、屋根を支える構造のことです。小屋梁は「外周壁にある梁」ではありません。妻梁は、最も外側の妻側にある梁のことです。「中間分にある梁」ではありません。㋑ は誤りです。

㋒ ですが
京ろ梁とは、先ず柱の上部に桁を架け、その上に梁を仕掛ける方法です。折置梁は、柱の上に梁を架け、その上に桁を載せる方法です。これらは「和小屋」におけるかけ方です。㋒ は誤りです。

以上より、正解は 1 です。

コメント