2021年 国家一般職(高卒 技術) No.85 建築構造 解説

 問 題     

鋼に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 鋼の密度は、一般に、コンクリートの密度よりも大きい。

㋑ 鋼は、ひずみ度が上降伏点を超えても、下降伏点に達するまでは弾性範囲にある。

㋒ 建築構造用圧延鋼材 SN400B は、引張強さの下限値が 400 N/mm2 である。

1.㋐
2.㋐、㋒
3.㋑
4.㋑、㋒
5.㋒

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

㋐ は妥当です。
鋼(一般構造用圧延鋼材)の密度は 7.85 g/cm3、コンクリートの密度は 2.3 g/cm3 です。この値を覚えておく必要はありません。あくまでも参考程度に眺めてください。

㋑ ですが
比例限度を超えて少しの間は弾性範囲ですが、上降伏点を超えたらもう弾性範囲ではありません。㋑ は誤りです。

㋒ は妥当です。
S は steal、N は new の略です。A,B,C 種があります。B 種は梁や柱など、広く一般的に用いられます。

以上より、正解は 2 です。

類題 H29 no87 鋼に関する記述

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