薬物と製剤材料の安定性に影響する要因、安定化方法

薬物と製剤材料の安定性に影響する要因は、大きく物理的要因と、化学的要因に分類できます。物理的要因とは、主に湿度の影響です。固体薬物が空気中の水分を吸収すると、結晶構造の変化などにより、安定性に影響が及びます。吸湿を防ぐ方法として、PTP(press through pack)包装と呼ばれるアルミなどの薄い金属とプラスチックで1錠ずつ分けて包装する方法があります。下図のようなものです。

他にも、防湿剤を使用することもあります。

化学的要因とは、主に温度、酸化、光分解などです。温度の影響を受ける代表的な製剤は
坐剤です。多くの坐剤は冷所保存となっています。

光による酸化を受けやすい代表的な医薬品は、シアノコバラミンです。商品名はメチコバールです。遮光のため、赤い色付きのシートに入っています。

光分解を受けやすい代表的な医薬品は、フロセミドです。商品名はラシックスです。遮光のため、赤い色付きのシートに入っています。

コメント