ステロイドホルモン

ステロイドホルモンは、ステロイド骨格を有するホルモンです。
ステロイド骨格とは、フェナントレン(3つのベンゼン環が連なった構造)に、シクロペンタンがくっついたような骨格です。6,6,6,5 の環が連なる構造に似ていたらステロイド骨格と考えてよいです。

代表的ステロイドホルモンは、副腎皮質ホルモンと性ホルモンです。
副腎皮質ホルモンは大きく糖質コルチコイド、鉱質コルチコイド、副腎性男性ホルモンに分類されます。
性ホルモンは大きく男性ホルモンと女性ホルモンに分類されます。

副腎皮質は、外側から被膜→球状層→束状層→網状層と呼ばれます。球状層から鉱質コルチコイドが分泌されます。束状層から糖質コルチコイドが分泌されます。網状層から、副腎性男性ホルモンが分泌されます。

鉱質コルチコイドの代表例はアルドステロンです。
アルドステロンの作用は血圧上昇、尿細管における Na+、H2O 再吸収促進です。

糖質コルチコイドの代表例はコルチゾールです。
血糖上昇、抗炎症作用などを有します。過剰症がクッシング症候群、欠乏症がアジソン病です。

副腎性男性ホルモンの代表例は、アンドロステンジオンです。

男性ホルモン(アンドロゲン)の代表例は、テストステロンです。
精巣のライディッヒ細胞で生合成されます。男性化作用、タンパク質同化作用などを有します。テストステロンは、脳下垂体前葉から分泌される間質細胞刺激ホルモン(ICSH:interstitial cell‐stimulating hormone)により分泌されます。この ICSH は、黄体形成ホルモン(LH:luteinizing hormone)と同一ですが、男性に作用する時、呼び名が異なる点に注意が必要です。

女性ホルモンは、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(ゲスタゲン)に分類されます。卵胞ホルモンの代表例は、エストラジオールです。黄体ホルモンの代表例は、プロゲステロンです。

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