アミノ酸誘導体ホルモン

アミノ酸誘導体ホルモンは、アミノ酸の一種であるチロシンの誘導体であるホルモンです。具体的には、甲状腺ホルモン、アドレナリン(エピネフリン)、ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)があります。アドレナリンやノルアドレナリンについては、神経伝達物質の項で詳しく記述します。本項目では甲状腺ホルモンについてまとめます。

甲状腺ホルモンの作用は、代謝の亢進などです。代謝亢進の結果、体温上昇、糖代謝亢進による血糖上昇、タンパク質代謝亢進による糖新生亢進、脂質代謝の亢進による血中コレステロール値低下などが引き起こされます。車のアクセルのようなイメージです。

甲状腺ホルモンは、くっついているヨウ素の数が3つのトリヨードチロニン(T3) と、ヨウ素が4つついているチロキシン(T4)に更に分類できます。T3 の方が、生理作用が強いです。又、末梢組織において T4 は脱ヨウ素化されて、T3 となって作用します。これらのホルモンが、核内受容体に結合し、転写因子として働きます。すなわち、いろんなタンパク質合成を誘導して、代謝亢進等の作用を引き起こします。

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