国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R2年 問95解説

 問 題     

集団遺伝学に関する次の記述の ㋐,㋑ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「あるヒト集団における ABO 式血液型を調査したところ,それぞれの血液型であるヒトの割合は,A 型が 39 %,B 型が 24 %,AB 型が 12 %,O 型が 25 % であった。この集団における A 型遺伝子の対立遺伝子頻度は ㋐,O 型遺伝子の対立遺伝子頻度は ㋑ である。ただし,ハーディー・ワインベルグの法則が成立しているとする。」

 

 

 

 

 

正解.2

 解 説     

ABO 式血液型では、A 型は AA or AO、B 型は BB or BO、O 型は OO、AB 型は AB の遺伝子を有します。これは基礎知識です。

ハーディー・ワインベルグの法則が成立し、集団 において、O 型 OO が 25% なので、O が 50% (∵0.5 × 0.5 = 0.25)です。正解は 2 or 5 です。

正解を 2 と仮定します。
A の頻度 0.3、O の頻度 0.5 ならば、B の頻度が 1 – (0.3+0.5) = 0.2 です。この時、AB 型の割合が 0.3 × 0.2 + 0.2 × 0.3 = 0.12 なので AB 型 12% と一致します。仮定が妥当です。


以上より、正解は  2 です。

類題 
H29 no10
https://yaku-tik.com/yakugaku/km-29-10/

H26 no95
https://yaku-tik.com/yakugaku/km-26-95/

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