国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R1年 問71解説

 問 題     

核酸の末端にあるヌクレオチドに関する次の記述の ㋐、㋑、㋒ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのは次のうちではどれか。

「図は㋐の末端を表しており、この末端に更にヌクレオチドが付加される際には、図中の㋑の酸素原子との間に新たなホスホジエステル結合が形成される。また、このヌクレオチドと相補的なヌクレオチドとの間には、㋒本の水素結合が形成される。」

  ㋐ ㋑ ㋒
1.DNA ⒜ 3
2.DNA ⒝ 3
3.RNA ⒜ 2
4.RNA ⒝ 2
5.RNA ⒝ 3

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

真ん中の糖の部分に注目します。OH が2個出ているから、この糖は「リボース」です。(OH が1個なくなると「デオキシリボース」です。)構成要素の糖がリボースなので、㋐ は RNA です。

㋑ は (b) です。
(a) の「・・・」の所が 糖と結合しています。次のヌクレオチドが (b) の O と結合することで、また末端の構造が図の通りになります。

㋒ ですが
塩基部分はウラシルです。ウラシルはアデニンと相補的に結合します。水素結合は2本形成されます。

以上より、正解は 4 です。

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