国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R1年 問7解説

 問 題     

生体を構成する元素に関する次の記述の ㋐~㋓ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「ヒトの生体は主に約20 種類の元素で構成されており、そのうち重量で最も割合が多い元素は㋐である。そのほか、 ㋑は核酸などを構成する元素であり、およそ1 % を占める。また、 ㋒はタンパク質には含まれるが、核酸には含まれていない。

このように、核酸に㋑は含まれるが、 ㋒は含まれないという性質を利用して、ハーシーとチェイスにより遺伝子の本体がDNA であることが示された。
また、植物においては、光合成色素のクロロフィル a はその構造の中央に㋓が配位している。」

 ㋐ ㋑ ㋒ ㋓
1.炭素 窒素 硫黄 マグネシウム
2.炭素 窒素 リン カリウム
3.炭素 リン 硫黄 マグネシウム
4.酸素 窒素 リン カリウム
5.酸素 リン 硫黄 マグネシウム

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

㋐ ですが
人体で最も多いのが水(H2O)だから、質量としては酸素と考えられます。正解は 4 or 5です。

㋑、㋒ ですが
ハーシーとチェイスの実験をふまえると、㋑ が P(リン)、㋒ が S(硫黄)です。

㋓ ですが
クロロフィルの中央金属といえば Mg です。

以上より、正解は 5 です。

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