国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H30年 問84解説

 問 題     

ショウジョウバエの発生に関する次の記述の ㋐ 〜 ㋓ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「キイロショウジョウバエの卵には前後軸があり、前方では ㋐ mRNA が局在している。受精後、発生が進んで細胞性胞胚の時期においては、胚の最も腹側には将来の ㋑ が位置している。また、胚の前端と後端の領域は将来の ㋒ に当たり、その領域から ㋓ が形成されることになる。」

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

㋐ ですが
bicoid と hunchback が、ショウジョウバエ胚前部(頭と胸)パターンに最重要な遺伝子です。nanos と caudal が、胚の後部の、腹部のパターンへ重要な遺伝子です。よって、㋐ は「bicoid」です。正解は 1 ~ 3 です。

㋑ ですが
最も腹側は将来の「中胚葉」が位置しています。これにより、㋒ は「内胚葉」、㋓ は「中腸」とわかります。

以上より、正解は 3 です。

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