国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H30年 問9解説

 問 題     

免疫に関する次の記述の㋐〜㋓に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「病原菌などの抗原が体内に侵入すると、 ㋐細胞などがこれを取り込み、その情報をヘルパー㋑細胞に伝える。情報を受け取ったヘルパー㋑細胞は、自身が増殖するとともに、 ㋒細胞を刺激し、その増殖と分化を促す。刺激された㋒細胞は、抗体産生細胞となり、その抗原に対して特異的に結合する抗体を産生する。この抗体と抗原が抗原抗体反応を起こすことにより、抗原が無毒化される。このような免疫の仕組みを㋓性免疫という。」

㋐ ㋑ ㋒ ㋓
1.樹状 T B 体液
2.樹状 T B 細胞
3.樹状 B T 細胞
4.ナチュラルキラー T B 体液
5.ナチュラルキラー B T 細胞

 

 

 

 

 

正解.1

 解 説     

㋐ ですが
抗原が体内に侵入した時にまず対応するのが、樹状細胞やマクロファージです。㋐ は「樹状」です。正解は 1 ~ 3 です。

㋑ ですが
抗原に関する情報が伝えられるのは、免疫の司令塔たる「ヘルパー T 細胞」です。㋑ は「T」です。正解は 1 or 2 です。これにより、㋒ は B 細胞です。

㋓ ですが
抗体による免疫は「体液性」免疫です。細胞性免疫は、キラー T 細胞などが異物を排除する仕組みです。

以上より、正解は 1 です。

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