国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H29年 問99解説

 問 題     

分子進化に関する次の記述の㋐、㋑、㋒に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「一般に、コードするアミノ酸が変わる非同義置換速度は、コードするアミノ酸が変わらない同
義置換速度に比べて㋐なる。これは㋑の自然選択の作用による。偽遺伝子では、非同義置換速度は同義置換速度と㋒なると予想される。」

  ㋐ ㋑ ㋒
1.速く 正 比べて速く
2.速く 負 同じくらいに
3.遅く 正 比べて速く
4.遅く 負 同じくらいに
5.遅く 負 比べて速く

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

㋐、㋑ ですが
一般に、非同義置換速度は、同義置換に比べ「遅く」なります。これは「負」の自然選択の作用によります。

㋒ ですが
偽遺伝子とは、現在機能を有していない遺伝子のことです。従って、非同義置換であっても、特に自然選択作用を受けず、同義置換速度と「同じくらい」になると予想されます。

以上より、正解は 4 です。

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