国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H29年 問96解説

 問 題     

遺伝子変異に関する記述㋐〜㋓のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 機能喪失型変異の場合、一般的に、変異型対立遺伝子は野生型対立遺伝子に対して優性である。
㋑ ハプロ不全とは、 1 コピーの野生型対立遺伝子では機能発現に十分でない場合を指す。
㋒ 変異型対立遺伝子が野生型対立遺伝子の機能を阻害する場合をドミナントネガティブと呼ぶ。
㋓ 遺伝子の異所性発現は、新規の表現型獲得の原因となることがある。

1.㋐、㋑、㋒
2.㋐、㋑、㋓
3.㋐、㋑、㋒、㋓
4.㋐、㋒、㋓
5.㋑、㋒、㋓

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

㋐ ですが
一般的に、機能獲得変異は優性遺伝、機能喪失変異は劣性遺伝形式をとります。「喪失型」なので「劣性」と考えられます。よって、㋐ は誤りです。これにより、正しい記述は ㋑、㋒、㋓ です。

以上より、正解は 5 です。

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