問 題
RNA の電気泳動に関する記述㋐〜㋓のうち妥当なもののみを挙げているのはどれか。
㋐ ホルムアルデヒドーアガロース電気泳動法での解析で、全 RNA を泳動した際には、ヒトやマウスでは 60S rRNA と 40S rRNA をサイズマーカーとして使用できる。
㋑ ホルムアルデヒドーアガロース電気泳動法でゲルに添加するホルムアルデヒドは、毒物に指定されており、アガロース溶解時には発火に注意する。
㋒ ホルムアルデヒドーアガロース電気泳動法において、サンプル溶液に添加するホルムアミドは、RNA を変性させる。
㋓ ポリアクリルアミドゲルは、tRNA や miRNA など低分子 RNA の電気泳動に使用される。
1.㋐、㋑
2.㋐、㋒
3.㋐、㋓
4.㋑、㋒
5.㋒、㋓
正解.5
解 説
㋐ ですが
リボソームのサブユニット粒子構成は 60S,40S です。そこに 28S,18S などの rRNA が含まれています。サイズマーカーとして用いるのは 28S,18S などが妥当と考えられます。よって、㋐ は誤りです。
㋑ ですが
ホルムアルデヒドは「劇物」です。毒物ではありません。よって、㋑ は誤りです。
㋒、㋓ は妥当な記述です。
以上より、正解は 5 です。
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