国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H29年 問47解説

 問 題     

心室筋細胞の活動電位に対する薬物Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの作用を検討したところ、図のように線から実線への変化が認められた。適用した薬物Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの組合せとして最も妥当なのはどれか

Ⅰ  Ⅱ  Ⅲ
1.ソタロール   メキシレチン  ジソピラミド
2.メキシレチン  ソタロール   ジソピラミド
3.メキシレチン  ジソピラミド  ソタロール
4.ジソピラミド  ソタロール   メキシレチン
5.ジソピラミド  メキシレチン  ソタロール

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

Ⅰですが
破線→実線に注目すれば「活動電位時間が延長」しています。キニジン、プロカインアミド、ジソピラミド などの Ia 群と考えられます。正解は 4 or 5 です。

Ⅱですが
「活動電位時間が短縮」しています。リドカイン、メキシレチン、アプリンジンなどの Ib 群の抗不整脈薬と考えられます。

ちなみに、ソタロールはクラス III 群の抗不整脈薬です。K+ チャネルを遮断します。

以上より、正解は 5 です。
参考 薬理学 2-4 1)

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