国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H28年 問77解説

 問 題     

微生物の増殖に関する次の記述の ㋐、㋑、㋒ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「微生物の増殖速度を表す世代時間は、増殖曲線における ㋐ 期で測定される。例えば、一般的な 2 分裂をする微生物の場合、増殖曲線における ㋐ 期において、 2 個の微生物が 5 時間後に ㋑ 個になった時の世代時間は 50 分である。また、 ㋐ 期の状態を維持しながら培養する方法として連続培養法がある。この方法には、培養槽内の培養液の ㋒ を測定して、培養液の注入速度を調整する方法がある。」

㋐ ㋑ ㋒
1.対数増殖 26 pH
2.対数増殖 27 pH
3.対数増殖 27 濁 度
4.定 常  26 濁 度
5.定 常  27 pH

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

㋐ ですが
「世代時間」とは、細菌の分裂増殖において、一分裂に必要とされる時間のことです。この時間を測るためには、細菌が増えている時期で測定が必要です。従って、㋐ は「対数増殖期」です。

㋑ ですが
5 時間 = 300 分です。世代時間が 50 分であれば、6 回分裂しています。1回で 2 倍になるので、初めが 2 個なら、27 になっています。

㋒ ですが
細菌が増殖すると、培養液が濁っていきます。濁度を測定しつつ、注入速度を調整します。

以上より、正解は 3 です。

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