国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H28年 問76解説

 問 題     

免疫グロブリン分子の多様性に関する次の記述の㋐、㋑、㋒に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「ヒトの免疫グロブリン分子は H 鎖及び L 鎖と呼ばれるタンパク質で構成されており、両鎖をコードする遺伝子は異なる ㋐ の染色体上にある。H 鎖と L 鎖の可変部は、B 細胞が分化する過程で ㋑ によって多様性を生じる。また、H 鎖の定常部が変化するクラススイッチによっても多様性を生じることが知られており、一次免疫応答で主に産生される免疫グロブリン分子は ㋒ クラスである。」

㋐ ㋑ ㋒
1.三つ DNA の組換え IgM
2.三つ RNA のスプライシング IgG
3.四つ DNA の組換え IgG
4.四つ DNA の組換え IgM
5.四つ RNA のスプライシング IgM

 

 

 

 

 

正解.1

 解 説     

㋐ ですが
「VDJ 遺伝子再構成」です。㋐ は「3つ」です。正解は 1 or 2 です。

㋑ ですが
「DNA の組み換え」により多様性を生じます。

㋒ ですが
一次免疫応答で主に産生されるのは「IgM」です。

以上より、正解は 1 です。 

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