問 題
打錠障害に関する記述㋐〜㋓のうち妥当なもののみを挙げているのはどれか。
㋐ キャッピングは錠剤の上面又は下面が帽子状に剥離する現象で、打錠用顆粒の乾燥不足により起こる。
㋑ バインディングは錠剤と臼との摩擦が大きく、打錠後の排出性が悪いために錠剤の側面に傷が入る現象で、打錠用顆粒の過度の乾燥により起こる。
㋒ ラミネーションは錠剤の中間部が層状剥離する現象で、打錠用顆粒の過度の乾燥により起こる。
㋓ スティッキングは試料の付着力が強いため、杵面に試料が付着し固結して錠剤が剥離する現象で、打錠用顆粒の乾燥不足により起こる。
1.㋐、㋑
2.㋐、㋒
3.㋑、㋒
4.㋑、㋓
5.㋒、㋓
正解.5
解 説
㋐ ですが
キャッピングなどの打錠障害は、結合剤の不足や、滑沢剤の過剰などが原因です。顆粒の乾燥でいえば、「過度の乾燥」でおきると考えられます。よって、㋐ は誤りです。
㋑ ですが
結合剤の過剰が原因である代表的な打錠障害が、スティッキングやバインディングです。顆粒の乾燥でいえば、乾燥「不足」でおきると考えられます。よって、㋑ は誤りです。
㋒、㋓ は妥当な記述です。
以上より、正解は 5 です。
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