国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H28年 問105解説

 問 題     

哺乳類のフェロモンに関する次の記述の㋐〜㋓に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「フェロモンには、大きく分けて、他個体の行動に影響を及ぼす場合と他個体の生理的状態に影響を及ぼす場合とがあり、後者は ㋐ 効果と呼ばれる。

哺乳類で最初に ㋐ 効果が発見されたのはマウスにおいてである。雌マウスのみを集団で飼育している場合、発情周期が ㋑ なるが、この現象はリー・ブート効果と呼ばれる。このような雌のみの飼育集団に雄マウスの匂いを与えると、雌マウスの発情周期は ㋒ なるが、その際、発情周期が ㋓ する。この現象はウィッテン効果と呼ばれる。」

 

 

 

 

 

正解.2

 解 説     

㋐ ですが
他個体の「行動」に影響を及ぼすのが、「リリーサー」、生理的状態に影響を及ぼすのが「プライマー」です。正解は 1 or 2 です。

㋑ ~ ㋓ ですが
雌マウスのみで飼育すると、発情周期は「長く」なります。雄マウスの匂いで「短く」かつ「同期化」します。これがホイットン(ウィッテン)効果です。

以上より、正解は 2 です。

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