問 題
放射線の生物への影響に関する記述 ㋐ ~ ㋓ のうち妥当なもののみを挙げているのはどれか。
㋐ 吸収線量が等しい場合、放射線の線質が異なっていても生物への影響の程度は同じである。
㋑ 自然放射線による被ばくは、場所により異なるが、世界の平均値としてはラドンとトロンによる寄与が最も大きい。
㋒ コルヒチンは、細胞分裂をM 期に停止させる働きがあり、放射線照射による細胞の染色体異常を調べるために用いられる。
㋓ 放射線照射による細胞の間期死は、細胞をシャーレなどで培養し、コロニーの形成率を観察することにより判定する。
1. ㋐ ㋑
2. ㋐ ㋒
3. ㋑ ㋒
4. ㋑ ㋓
5. ㋒ ㋓
正解.3
解 説
㋐ ですが
放射線の種類により、影響が異なります。放射線の種類毎に定められた放射線荷重係数を吸収線量に乗じたものを「等価線量」といいます。よって、㋐ は誤りです。
㋑、㋒ は妥当な記述です。
㋓ ですが
コロニー形成率により定量できるのは、細胞の「増殖死」です。間期死ではありません。よって、㋓ は誤りです。
以上より、正解は 3 です。
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