国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H26年 問98解説

 問 題     

交配実験に関する次の記述の ㋐、㋑ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「遺伝子型が AaBb の個体を aabb の個体と交配したところ、次世代に4種類の遺伝子型(AaBb, Aabb, aaBb, aabb) の個体が約25%ずつ現れた。このとき遺伝子座 A と B の間の組換
え率は約 ㋐ であり遺伝子座 A と B は ㋑ 。」

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

仮に遺伝子座 A,B が同じ染色体にある、つまり連鎖しているとします。aabb の個体との交配なので検定交雑が行われています。検定交雑でわかるのは、配偶子の比率です。次世代は AaBb,Aabb,aaBb,aabb 25% ずつなので、配偶子 AB,Ab,aB,ab すべて同じ確率でできているとわかります。つまり、組み換え価は 1+1/(1+1+1+1) × 100 = 50% です。組み換え価 50% とは、遺伝子座が独立しているとも考えられます。

以上より、㋐ は 50%、㋑ は 同じ染色体の離れた位置 or 異なった染色体にある です。正解は 4 です。

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