国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H26年 問97解説

 問 題     

遺伝実験に関する次の記述の ㋐、㋑ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「a から h は、ある物質の生成に関わる遺伝子の突然変異のスクリーニングによって見つかった,全て劣性の突然変異遺伝子である。これらの突然変異遺伝子がホモ接合である系統の間で相補性検定を行ったところ表の結果を得た。表中の+記号は相補性が見られること-記号は相補性が見られないこと空欄はデータがないことを示す。

この結果からこれらの突然変異遺伝子は ㋐ の相補群に分けることができ、突然変異遺伝子 b と同じ相補群に含まれる別の突然変異遺伝子は ㋑ ことが示唆される。なおデータのない突然変異の組合せは既知のデータ全てと矛盾しないものとする。」

㋐ ㋑
1. 三つ ない
2. 三つ 一つある
3. 三つ 二つある
4. 四つ 一つある
5. 四つ 二つある

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

表より
「a – d」、「b – c」、「c – g」、「d – f」、「d – h」、「e – g」が相補性ありと読み取れます。すると、まとめると「a – d – f」、「b – c – g」、「d – h」、「e – g」の4つの群に分けることができます。㋐ は四つです。正解は 4 or 5 です。

b と同じ相補群に含まれるのは、c と g です。㋑ は二つあります。

以上より、正解は 5 です。

コメント

  1. 匿名 より:

    遺伝学を初学のものです.
    相補性に関して何をどのようにまとめると4群に分割することが出来るのでしょうか.
    過程をお教えください.