国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H26年 問54解説

 問 題     

第十六改正日本薬局方の製剤総則に記載されている無菌製剤に関する記述 ㋐ ㋑ ㋒ のうちから妥当なもののみを全て選び出しているのはどれか。

㋐ 懸濁性点眼剤中の粒子は通例最大粒子径150μm 以下である。
㋑ 乳濁性注射剤は脊髄腔内投与に用いることができる。
㋒ 乳濁性注射剤中の粒子の最大粒子径は通例7μm 以下である。

1. ㋐ ㋑
2. ㋐ ㋒
3. ㋑
4. ㋑ ㋒
5. ㋒

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

記述 ㋐ ですが
懸濁性点眼剤中の粒子は、製剤総則によれば、通例、最大粒子径「75」μm以下です。150 μm 以下ではありません。よって、記述 ㋐ は妥当ではありません。

記述 ㋑ ですが
乳濁性注射剤は、製剤総則によれば、脊髄腔内に投与しないとあります。よって、記述 ㋑ は妥当ではありません。

以上より、妥当な記述は ㋒ です。正解は 5 です。
類題 97-177

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