国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H26年 問21解説

 問 題     

相図に関する次の記述の ㋐、㋑、㋒ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「図は水の相図を示している。自由度は、固相-気相境界線上では ㋐、三重点では ㋑ であ
る。圧力 p1 で、液相のみの状態では、独立に変化させることができる示強性変数の数は ㋒ である。」

㋐、㋑、㋒
1. 1 0 1
2. 1 0 2
3. 1 3 0
4. 2 0 1
5. 2 3 2

 

 

 

 

 

正解.1

 解 説     

F = C ー P + 2 です。F は自由度、C は成分数です。本問では一成分なので、F = 3 ー P です。P が相の数です。

従って、固相ー気相境界線上では 相が2つあるので自由度が 1 です。三重点では 相が3つあるので、自由度が 0 です。圧力 p1 で液相のみの場合、自由度が 2 です。そして 圧力が決まっているので、独立に変化させることができるのは 後1つとなります。

以上より、㋐ が1,㋑ が 0、㋒ が 1 です。正解は 1 です。

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