細胞の増殖と死

国や都市の人口が、毎日一方で増え、他方で減りつつ変化していくのと同様に、個体における細胞も、増殖と死を絶え間なく行っています。

細胞の増殖はまず中身が2倍になって、2個の細胞に分裂する、という細胞分裂により行われます。細胞が1回の分裂を終え、次の分裂を終えるまでを細胞周期と呼びます。細胞周期は大きく「中身2倍にする」間期と「2個の細胞に分裂する」分裂期(M期)に分けられます。間期は更に G1 期、S 期、G2 期と分類されます。間期の中でも DNA の複製が行われる時期が S 期です。

細胞の死は大きく2つに分類されます。物理的に押しつぶされたり、熱により一瞬で細胞構造が破壊されてしまうのは「事故的細胞死」です。一方、感染を受けたり、化学物質によるきっかけをうけて、自ら自己を消去させるようプログラムされた細胞死を「プログラム細胞死」と呼びます。こちらはさらにアポトーシスなどに分類されます。

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