変形性関節症、骨軟化症の概説

変形性関節症とは、軟骨と周囲の組織の損傷を伴う慢性疾患で、痛み、関節のこわばり、機能障害を特徴とします。

病因は年齢や性別などの全身的要因に加え、関節リウマチといった炎症性疾患や、高尿酸血症といった代謝性疾患などの局所的要因もあります。診断は症状と X 線検査によって行われます。

痛み止め、ステロイドに加え、関節保護を目的としたヒアルロン酸製剤の関節腔内注射などが行われます。また、人工関節置換術といった手術も末期関節症に対して行われます。

骨軟化症とは、成人期における骨基質の石灰化障害です。小児期に見られる場合はくる病と呼ばれます。石灰化の不十分な類骨の増加が特徴です。

病因はビタミン D の欠乏や、腎機能低下に伴う活性化障害、リン吸収障害などです。筋力低下、痛み、易骨折などが見られます。骨代謝回転に伴う血清アルカリホスファターゼの上昇が生化学的所見として見られます。

活性型ビタミン D3 製剤が治療に用いられます。

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