骨粗しょう症の病態生理、治療薬、注意点

骨粗しょう症とは、骨がスカスカになり、もろくなる病気です。スカスカになる理由は、骨形成量に比べ、骨吸収量が亢進するためです。骨粗しょう症の有病率は、年齢と共に増大します。特に女性は、60 代後半から高くなります。

骨吸収亢進の主な原因は、エストロゲン分泌量低下、Ca 等の不足、副甲状腺ホルモンの過剰などです。骨粗しょう症に伴い、骨折のリスクが高まります。骨折しやすい部位は、脊椎、足の付け根、手首、腕の付け根などです。

治療薬は、ビスホスホネート製剤、活性型ビタミン D3 製剤、ラロキシフェンなどが用いられます。

注意点として、ビスホスホネート製剤は、起床時コップ1パイの水で服用し、服用後少なくとも30分は横にならないという注意点があります。これは食道局所における副作用回避を目的としています。又、活性型ビタミン D3 製剤はCa 吸収を促進しますが、高 Ca 血症に注意が必要です。そのため、サプリメントの利用状況をチェックする必要があります。

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