代表的な無機イオンの定性反応

代表的な無機イオンとして
・ハロゲン
・鉄、銅
・アルカリ金属(Li,Na,K)
・アルカリ土類金属(Ba,Ca) を取り上げます。

Cl は、AgNO3 溶液を加えて白色沈殿( AgCl )で確認します。又、硫酸と過マンガン酸カリウムを加えることで、塩素ガスが発生します。その塩素ガスは、ヨウ化カリウムデンプン紙を青変します。(青い部分は、ヨウ素です。)ヨウ化カリウムデンプン紙の青変により確認します。

Br は、AgNO3 溶液を加えて黄色沈殿( AgBr )ができることで確認します。又、塩素を加えると黄色くなって、更にフェノールを加えると白色沈殿(2,4,6-トリブロモフェノール)ができることで確認します。

I は、デンプン試薬で濃青色になることで確認します。

フッ化物は、アリザリンコンプレキソン試液で、青紫色になることで確認します。アリザリンコンプレキソン試液は、ランタン-アリザリンコンプレキソンとも表現されます。(日本薬局方より)以上が、ハロゲンの定性反応です。

鉄は、2+(第一鉄)なら、ヘキサシアノ鉄(III)酸カリウム試液で青色沈殿が見られます。3+(第二鉄)なら、ヘキサシアノ鉄(II)酸カリウム試液で青色沈殿が見られます。

銅は、ヘキサシアノ鉄(II)酸カリウム試液で赤褐色沈殿が見られます。以上が、鉄、銅の定性試験です。

アルカリ金属、アルカリ土類金属は、炎色反応で確認します。代表的な元素と色の対応関係についてまとめると、以下のようになります。

Li 赤 Na 黄 K 紫 Ba 黄緑 Ca 橙

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