状態関数

状態関数とは、系の状態が定まると、反応経路によらず一義的に定まる物理量のことです。示量性状態関数と示強性状態関数があります。状態関数の代表例として、内部エネルギー U があげられます。状態を示す変数(圧力等)が決まると、内部エネルギーが決まります。そして、圧力等が変化すれば、内部エネルギーも変化します。

 

示量性状態関数とは
物質量に依存する量です。イメージとしては「物が多くなった時に増える量」のことです。体積や質量が代表的な例となります。

示強性状態関数とは
物質量に無関係な量です。イメージとしては「物が多くなっても変わらない量」です。別の表現をすると、「全く同じ条件の系を2つ考えて、1つに合わせたり、1つの系を半分ずつに分けてそのうち1つに注目したりした時に変化しない」ような量です。温度、密度などが代表例です。

 

ちなみに
系の状態が定まっても、反応経路に依存し、一義的に定まらない物理量を経路関数といいます。経路関数の例としては、仕事や熱があげられます。

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