薬剤師国家試験 第103回 問37 過去問解説

 問 題     

副甲状腺細胞のカルシウム受容体(カルシウム感知受容体)を刺激して、パラトルモンの分泌を抑制するのはどれか。1つ選べ。

  1. テリパラチド
  2. シナカルセト
  3. レボチロキシン
  4. フィナステリド
  5. フルタミド

 

 

 

 

 

正解.2

 解 説     

選択肢 1 ですが
テリパラチド(フォルテオ(毎日)、テリボン(週一回))は、遺伝子組換え副甲状腺ホルモン誘導体です。この薬は、骨芽細胞の働きを高める骨形成促進剤です。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 は、正しい記述です。
シナカルセト(レグパラ)はカルシウム受容体作動薬です。副甲状腺機能亢進症に対して用いられます。

選択肢 3 ですが
レボチロキシンは甲状腺機能低下症治療薬です。T4 製剤です。選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
フィナステリド(プロペシア)は抗アンドロゲン薬です。男性型脱毛症に用いられ、進行を遅延させる薬です。選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
フルタミドは抗男性ホルモン薬です。前立腺がん、前立腺肥大症に用いられます。非ステロイドです。選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 2 です。
参考 薬理学まとめ ホルモンの分泌異常に用いられる代表的な治療薬代表的な性ホルモン代用薬及び拮抗薬

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