薬剤師国家試験 第97回 問65 過去問解説

 問 題     

癌化学療法において、制吐に用いられる医薬品として、適切なのはどれか。1 つ選べ。

  1. ブロモクリプチンメシル酸塩
  2. ランソプラゾール
  3. ラニチジン塩酸塩
  4. スクラルファート水和物
  5. アプレピタント

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

ブロモクリプチンメシル酸塩は、プロラクチンの分泌を抑える薬です。高プロラクチン血症に用いられる薬です。又、麦角アルカロイドの一種であり、パーキンソン病治療にも用いられる薬です。

ランソプラゾールは、プロトンポンプ阻害薬です。胃酸の分泌を抑える薬です。胃潰瘍や逆流性食道炎の治療に用いられる薬です。

ラニチジンは、H2 拮抗薬です。胃酸の分泌を抑える薬です。胃炎や胃潰瘍の治療に用いられる薬です。

スクラルファートは、粘膜保護剤です。胃炎や胃潰瘍の治療に用いられる薬です。

アプレピタントは、NK1 受容体拮抗型制吐薬です。抗がん剤による吐き気や嘔吐を抑える薬です。急性期だけでなく、遅発性嘔吐にも有効です。

以上より、正解は 5 です。
類題 104-157
参考 薬理学まとめ 催吐薬・制吐薬

コメント