問 題
以下の胃潰瘍治療薬のうち、高プロラクチン血症を起こす危険性のある薬物はどれか。1 つ選べ。
- ミソプロストール
- プログルミド
- スルピリド
- ピレンゼピン塩酸塩水和物
- スクラルファート水和物
正解.3
解 説
プロラクチンとは、下垂体前葉から分泌されるホルモンです。199 個のアミノ酸からなります。乳汁分泌に関連しているホルモンです。乳腺刺激ホルモンとも呼ばれます。
プロラクチンは、ドパミンにより、分泌が抑制されます。そのため、抑制物質であるドパミンを抑制するような薬、すなわち抗ドパミン作用を持つ薬は、高プロラクチン血症を副作用としておこすことがあります。
ミソプロストールは、プロスタグランジン製剤です。PGE1 誘導体です。胃の粘膜を丈夫にするお薬です。
プログルミドは、抗ガストリン薬です。胃粘膜保護作用を持ちます。
スルピリド(ドグマチール)は、D2 受容体遮断薬です。胃の働きをよくする薬です。また、気分の改善作用もあります。
ピレンゼピンは、M1 受容体遮断薬です。胃酸の分泌を抑える薬です。
スクラルファートは、胃粘膜保護作用を持つ薬です。胃の粘膜を保護する薬です。
この中で抗ドパミン作用を持つ薬は、D2 受容体遮断薬であるスルピリドです。
以上より、正解は 3 です。
類題 105-111
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