薬剤師国家試験 第98回 問57 過去問解説

 問 題     

以下の胃潰瘍治療薬のうち、高プロラクチン血症を起こす危険性のある薬物はどれか。1 つ選べ。

  1. ミソプロストール
  2. プログルミド
  3. スルピリド
  4. ピレンゼピン塩酸塩水和物
  5. スクラルファート水和物

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

プロラクチンとは、下垂体前葉から分泌されるホルモンです。199 個のアミノ酸からなります。乳汁分泌に関連しているホルモンです。乳腺刺激ホルモンとも呼ばれます。

プロラクチンは、ドパミンにより、分泌が抑制されます。そのため、抑制物質であるドパミンを抑制するような薬、すなわち抗ドパミン作用を持つ薬は、高プロラクチン血症を副作用としておこすことがあります。

ミソプロストールは、プロスタグランジン製剤です。PGE1 誘導体です。胃の粘膜を丈夫にするお薬です。

プログルミドは、抗ガストリン薬です。胃粘膜保護作用を持ちます。

スルピリド(ドグマチール)は、D2 受容体遮断薬です。胃の働きをよくする薬です。また、気分の改善作用もあります。

ピレンゼピンは、M1 受容体遮断薬です。胃酸の分泌を抑える薬です。

スクラルファートは、胃粘膜保護作用を持つ薬です。胃の粘膜を保護する薬です。

この中で抗ドパミン作用を持つ薬は、D2 受容体遮断薬であるスルピリドです。

以上より、正解は 3 です。
類題 105-111

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