薬剤師国家試験 第111回 問142 過去問解説

 問 題     

薬剤師の法的責任に関する記述として正しいのはどれか。 2 つ選べ。

  1. 薬剤師が疑義照会義務を怠った場合には、指示警告上の欠陥があったとして薬剤師は製造物責任を負う。
  2. 薬剤師が業務上知り得た秘密を正当な理由なく漏洩した場合には、秘密漏示罪に問われる可能性がある。
  3. 薬剤師が罰金以上の刑となった場合には、業務の停止又は免許の取消しのいずれかの処分を受ける。
  4. 債務不履行責任、不法行為責任又は製造物責任における損害賠償について、医療に関する場合にはいずれも消滅時効はない。
  5. 薬剤師が調剤過誤を起こして患者に健康被害を与えた場合には、薬剤師は損害賠償の義務を負う。

 

 

 

 

 

正解.2, 5

 解 説     

選択肢 1 ですが
薬剤師が製造物責任法に基づく製造物責任を負うのは、薬局製造販売医薬品(薬局製剤)を製造・販売した場合です。疑義照会義務を怠った場合ではありません。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 は妥当です。
薬剤師が業務上知り得た秘密を正当な理由なく漏洩した場合には、刑事上の責任、具体的には秘密漏示罪に問われる可能性があります。

選択肢 3 ですが
罰金以上の刑となった場合「戒告」「3 年以内の業務停止」「免許取消し」のいずれかの行政処分が行われることがあります。「業務の停止又は免許の取消しのいずれか」ではありません。また、総合的に事情を考慮して、行政処分までは行わないこともあります。選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
債務不履行責任や不法行為責任における損害賠償請求権には、消滅時効があります。「医療に関する場合にはいずれも消滅時効はない」わけではありません。選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 は妥当です。
薬剤師が調剤過誤を起こして患者に健康被害を与えた場合には、薬剤師は損害賠償の義務を負います。


以上より、正解は 2,5 です。

類題 109-73
https://yaku-tik.com/yakugaku/109-073/

参考 薬剤師法の重要な項目
https://yaku-tik.com/yakugaku/hk-1-2-3/

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