問 題
46 歳男性。消化性潰瘍の既往あり。高血圧症及び脂質異常症に対し処方 1 の薬剤による治療を行っている。
先日、急に話しづらさを感じ、かかりつけ医の紹介で別の医療機関において画像検査を受けた結果、TIA(一過性脳虚血発作)と診断されて入院となり、処方 2 の薬剤による治療が開始された。
| アムロジピン錠 5 mg | 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) |
| ロスバスタチン錠 5 mg | 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) |
| 1 日 1 回 朝食後 28 日分 |
| アスピリン腸溶錠 100 mg | 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) |
| 1 日 1 回 朝食後 3 日分 |
| アスピリン腸溶錠 100 mg | 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) |
| 1 日 1 回 朝食後 28 日分 |
問324
処方 2 の薬剤による治療開始時に、病院で薬剤師が患者に説明する内容として適切なのはどれか。 2 つ選べ。
- この薬は TIA による後遺症の治療薬である。
- この薬の服用中は納豆の摂取を控える必要がある。
- 消化性潰瘍が再発することがある。
- この薬の服用中は発熱や頭痛が起こらない。
- 出血リスクがあるため、検査や手術等の際は服用中止が指示される場合がある。
問325
退院後の外来受診で、これらの薬剤は継続となり、処方 1 及び処方 3 が記載された処方箋が発行された。
この男性は、仕事が忙しく、かかりつけの薬局の開局時間内に処方箋を持参できず、開局時間外である 19 時に薬局に電話したところ、対応してくれることになり処方箋を持参した。
薬剤師は会計時にこの患者に調剤の領収証と明細書を渡したところ、費用の内容について質問を受けた。
患者に対する保険調剤に関する説明として、正しいのはどれか。 2 つ選べ。
- 調剤技術料の項目に含まれる調剤基本料は、処方 3 の追加を理由として、変わることはありません。
- 調剤技術料には、薬剤師が患者の症状を踏まえて、説明や指導を行うことに対する費用の項目があります。
- 薬学管理料には、患者の服薬状況等の情報を収集、分析、評価し、薬剤服用歴へ記録することに対する費用の項目があります。
- 薬剤料は、薬局の開局時間外に処方箋を受け付けたので、費用が追加されています。
- 1 点の単価は 100 円です。
問324:3, 5
問325:1, 3
解 説
問324
選択肢 1 ですが
アスピリン腸溶錠 100 mg は、血が固まるのを防いで血流を良くする 抗血小板剤 です。TIA の「再発」予防薬です。「TIA による後遺症治療薬」ではありません。選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 ですが
納豆の摂取を控える必要があるのはワルファリンです。アスピリン腸溶錠の服用中において、納豆の摂取を控える必要はありません。選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 は妥当です。
アスピリンの副作用として、消化性潰瘍が再発することがありえます。本患者は消化性潰瘍の既往があるため、十分注意が必要です。
選択肢 4 ですが
本処方のアスピリンは、血栓予防目的とした低用量で用いられています。解熱鎮痛目的の用量とは異なり、また薬を服用していても感染症などによる発熱や頭痛が完全に予防できるわけではありません。発熱や頭痛が起こることもあります。選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 は妥当です。
手術や内視鏡検査などの処置を行う際には、抗血栓療法について検討の上で中止するといった場合があります。
以上より、問 324 の正解は 3,5 です。
問325
選択肢 1 は妥当です。
調剤基本料は、処方箋の受付 1 回につき 1 度算定するものです。処方薬剤が追加されても変動しません。
選択肢 2 ですが
薬剤師が患者の症状を踏まえて、説明や指導を行うことに対する費用の項目があるのは「薬学管理料」です。「調剤技術料」ではありません。選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 は妥当です。
薬学管理料についての記述です。
選択肢 4 ですが
時間外受付による追加費用は、調剤技術料 (時間外加算等) に反映されます。「薬剤料」に追加されるわけではありません。選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 ですが
1 点の単価は「10 円」です。100 円ではありません。選択肢 5 は誤りです。
以上より、問 325 の正解は 1,3 です。
類題 106-079
https://yaku-tik.com/yakugaku/106-079/

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