問 題
クロルフェニラミンマレイン酸塩を含有する一般用医薬品の添付文書に記載されている、「突然の高熱、さむけ、のどの痛み等があらわれる。」に該当する重篤な副作用はどれか。1つ選べ。
- 無顆粒球症
- 肝機能障害
- 間質性肺炎
- うっ血性心不全
- ショック(アナフィラキシー)
解 説
選択肢 1 は、正しい記述です。
白血球数が激減し細菌に対する抵抗力が弱くなるために、感染症にかかりやすくなるためこのような症状が見られます。
選択肢 2 ですが
肝障害の初期症状としては「倦怠感」、「食欲不振」、「発熱」、「黄疸」などがあります。突然の高熱、さむけ、のどの痛み等では、ありません。よって、選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 ですが
間質性肺炎の初期症状としては「少し無理をすると息切れ」、「空咳」、「発熱」などがあります。突然の高熱、さむけ、のどの痛み等では、ありません。よって、選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 ですが
うっ血性心不全の初期症状としては「動くと息苦しい」、「足がむくむ」、「急に体重増」、「咳とピンク色の痰」などがあります。突然の高熱、さむけ、のどの痛み等では、ありません。よって、選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 ですが
ショック(アナフィラキシー)の初期症状としては「皮膚のかゆみ」、「じんましん」、「のどのかゆみ」「息苦しさ」などがあります。突然の高熱、さむけ、のどの痛み等では、ありません。よって、選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 1 です。
—– 以下 雑感 ——
ちなみにですが、本問に出てきたクロルフェニラミンマレイン酸は、市販の製品ではエスタック鼻炎カプセルやパブロンエースAX など、有名な市販薬にも含まれています。OTC 薬といえども副作用に注意しなければならないことを実感するきっかけとなるとよいかと個人的には感じました。
—– 以上 雑感。 ——
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