薬剤師国家試験 第107回 問184 過去問解説

 問 題     

スティーブンス・ジョンソン症候群に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 中毒性表皮壊死症とも呼ばれる。
  2. 内服薬よりも、皮膚外用薬によって発症するケースが多い。
  3. 視力低下をきたすことがある。
  4. 発熱や倦怠感などの全身症状を伴うことはまれである。
  5. 治療の基本は、副腎皮質ステロイド薬の全身投与である。

 

 

 

 

 

正解.3, 5

 解 説     

選択肢 1 ですが
中毒性表皮壊死症は、T.E.N:Toxic epidermal necrolysis です。スティーブンス・ジョンソン症候群とは別の疾患です。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
内服薬の方が多いと考えられます。市販のかぜ薬 に含まれる成分も含め(99-314315)、様々な内服薬による副作用として注意することから推測できるのではないでしょうか。選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 は妥当です。
98-189 選択肢 1)。

選択肢 4 ですが
スティーブンス・ジョンソン症候群は、突然の高熱とともに、全身の皮膚と粘膜に発疹と水ぶくれを生じる病気です。発熱や、倦怠感といった症状をよく伴います。選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 は妥当です。
炎症を抑えるため、ステロイド薬が用いられます。

以上より、正解は 3,5 です。

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