問 題
Ca2+ に対して高い透過性を示すイオンチャネル内蔵型受容体はどれか。1つ選べ。
- セロトニン5-HT2受容体
- グルタミン酸NMDA受容体
- アセチルコリンNM受容体
- GABAA受容体
- グリシン受容体(ストリキニーネ感受性)
正解.2
解 説
選択肢 1 ですが
セロトニン受容体の中で、イオンチャネル内蔵型は、 5 – HT3 です。(通過させるイオンは、Na+ , K+ 。「1価陽イオンチャネル」ぐらいの理解で十分ではないでしょうか。)5 – HT2 ではありません。よって、選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 は、正しい選択肢です。
グルタミン酸受容体は、イオンチャネル共役型とGタンパク質共役型の2つに大きく分類されます。イオンチャネル共役型受容体は、NMDA(N – メチル – D – アスパラギン酸)受容体型と、それ以外の非 NMDA 型に更に分類されます。NMDA 受容体は、Ca 透過性を示します。以上より、NMDA 型はイオンチャネル共役型といえます。
選択肢 3 ですが
アセチルコリンNm 受容体は、Na+ チャネルです。イオンチャネル内蔵型受容体ですが
透過するのが Na+ であるため選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 ですが
GABAA 受容体は、Clー チャネルです。イオンチャネル内蔵型受容体ですが、透過するのが Clー であるため、選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 ですが
グリシン受容体は、Clー チャネルです。イオンチャネル内蔵型受容体ですが、透過するのが Clー であるため、選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 2 です。
類題 99-256257、97-155
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