国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H30年 問10解説

 問 題     

上流において、有機物を含む汚水が継続的に混入されている河川では、一般的に下流に向かって自然浄化が進む。図は、水質の指標や生物量が上流から下流にかけてどのように変化していくかを表したものである。図の㋐、㋑、㋒に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。なお、BOD は生物化学的酸素要求量である。

  ㋐ ㋑ ㋒
1.BOD 溶存酸素 NH4+
2.溶存酸素 BOD NH4+
3.溶存酸素 NH4+ BOD
4.NH4+ BOD 溶存酸素
5.NH4+ 溶存酸素 BOD

 

 

 

 

 

正解.2

 解 説     

汚水の混入と共に急激に減少している ㋐ は溶存酸素と考えられます。正解は 2 or 3 です。

尿や工場排水に含まれる NH4+ が汚水混入地点付近では高くなります。そして NH4+ は、細菌類により硝化分解されます。細菌類の量が多くなるに伴い減少している ㋒ が NH4+と考えられます。

以上より、正解は 2 です。

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