99回薬剤師国家試験 問332解説

 問 題     

医師への疑義照会に関する記述のうち、適切なのはどれか。2つ選べ。

  1. 錠剤を服用するのが苦手との申し出があり、疑義照会をせずにドキサゾシンメシル酸塩錠2mgの処方に対して粉砕して調剤した。
  2. モメタゾンフランカルボン酸エステル軟膏0.1%の用法に「医師の指示通り」と記載されていたので、疑義照会をせずに調剤した。
  3. プレドニゾロン散1%0.05g(1回量)が処方されていたので、疑義照会をせずに賦形剤を0.2g(1回量)を加えて調剤した。
  4. 70歳の男性にトリアゾラム錠が0.5mg(1回量)処方されていたので、疑義照会をした。

 

 

 

 

 

正解.3, 4

 解 説     

選択肢 1 ですが
疑義照会なく、錠剤→粉砕して散剤へと変更して調剤することは、できません。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
「医師の指示通り」では、具体的な内容がわからないため、疑義照会を行った上で調剤する必要があります。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3,4 は、正しい選択肢です。
賦形剤を加えることは「調剤学上当然の措置」の一つであり、疑義照会なく行うことができます。

又、トリアゾラム(ハルシオン)は高齢者には、1回 0.125 mg ~ 0.25 mg までとされており、疑義照会が必要です。

以上より、正解は 3,4 です。

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