問 題
アドレナリン作動薬の基本骨格に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 基本骨格はフェニルエチルアミンである。
- 芳香環とアミノ基の間に炭素原子が3個存在する場合に、最も強いアドレナリン受容体刺激作用を示す。
- アミノ基に結合しているアルキル置換基が大きいほど、アドレナリンβ受容体刺激作用が強い。
- 芳香環の3,4位にヒドロキシ基がつくことで、アドレナリンα及びβ受容体刺激作用は最大となる。
- 芳香環のヒドロキシ基がなくなると、中枢作用が強くなる。
正解.2
解 説
選択肢 1 は、正しい記述です。
アドレナリン作動薬の基本骨格は、β-フェニルエチルアミン です。
選択肢 2 ですが
芳香環とアミノ基の間の炭素原子が 2 個の場合が、最も強いアドレナリン受容体刺激作用を示します。3個では、ありません。よって、選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 は、正しい記述です。
アルキル置換基が大きいほど、アドレナリン β 作用が上がります。
選択肢 4 ですが、正しい記述です。
3,4 位の OH は、α 及び β 作用を増強します。
選択肢 5 は、正しい記述です。
ベンゼン環に置換基がない場合、COMT という代謝酵素の作用を受けず、中枢移行しやすくなることがわかっています。つまり、中枢作用が強くなります。
以上より、正解は 2 です。
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