99回薬剤師国家試験 問108解説

 問 題     

生薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. ハンゲはサトイモ科カラスビシャクの塊茎を用いる生薬で、消炎、利尿を目的に用いられる。
  2. バクモンドウはユリ科ジャノヒゲの茎を用いる生薬で、鎮咳、去痰を目的に用いられる。
  3. サンシシはアカネ科クチナシの果実を用いる生薬で、鎮静、利胆を目的に用いられる。
  4. ケイヒはクスノキ科Cinnamomum cassia Blumeの根を用いる生薬で、健胃、解熱を目的に用いられる。
  5. シャクヤクはボタン科シャクヤクの根を用いる生薬で、鎮痛、鎮痙を目的に用いられる。

 

 

 

 

 

正解.3, 5

 解 説     

選択肢 1 ですが
ハンゲは、サトイモ科、塊茎を用いる生薬です。有効成分は、エフェドリン等です。消炎、利尿ではなく、去痰、鎮静などに用いられる生薬です。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
バクモンドウは、ユリ科、根を用いる生薬です。茎ではありません。目的は正しく、鎮咳、去痰に用いられます。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 はその通りの記述です。

選択肢 4 ですが
ケイヒは、クスノキ科、樹皮を用いる生薬です。根ではありません。目的は正しく、健胃、解熱などに用いられます。

選択肢 5 はその通りの記述です。

以上より、正解は 3,5 です。

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