薬剤師国家試験 第99回 問59 過去問解説

 問 題     

心不全の患者に使用が禁忌である薬物はどれか。1つ選べ。

  1. ボグリボース
  2. グリベンクラミド
  3. ナテグリニド
  4. ピオグリタゾン塩酸塩
  5. グリメピリド

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

心不全に禁忌は、ピオグリタゾンです。イエローレターが出ています。(H12年10月)

以上より、正解は 4 です。

ちなみに、ピオグリタゾンは、チアゾリジン誘導体と呼ばれるグループの薬です。これらの薬は、腎臓の近位尿細管におけるナトリウム再吸収(つまり尿の再吸収)を亢進させることにより浮腫などを引き起こします。浮腫=体液量の増加 → 心臓が負担増加で心不全のリスクが高まることになります。

又、この浮腫の副作用は、女性に多くおこることが知られています。さらに、インスリン併用時はリスクが向上します。

類題 97-63

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