薬剤師国家試験 第98回 問187 過去問解説

 問 題     

50歳男性。徐々に筋力低下及び筋萎縮を認めた。検査の結果、萎縮は神経原性と判明した。以下の疾患のうち該当する疾患はどれか。1つ選べ。

  1. 多発性筋炎
  2. 遠位型ミオパチー
  3. 筋萎縮性側索硬化症
  4. 筋強直性ジストロフィー
  5. 進行性筋ジストロフィー

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

多発性筋炎とは、筋肉の障害により、力が入らなくなったり、痛みを感じる病気です。膠原病の1つです。よって、神経原性ではないので、選択肢 1 は誤りです。

遠位型ミオパチーとは、体幹から離れた部分から筋肉が萎縮していく病気です。遺伝子の異常により発症します。よって、神経原性ではないので、選択肢 2 は誤りです。

筋萎縮性即索硬化症は、神経原性の筋力低下及び筋萎縮をみとめる疾患です。

筋剛直性ジストロフィーは、遺伝性の筋萎縮症です。よって、神経原性ではないので、選択肢 4 は誤りです。

進行性筋ジストロフィーは、遺伝性の筋萎縮症です。よって、神経原性ではないので、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 3 です。

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