問 題
試料から難(不)揮発性薬毒物を分離するためのスタス・オット(Stas-Otto)法の概要を図に示す。モルヒネが最も多く回収される画分の番号はどれか。1つ選べ。
正解.4
解 説
モルヒネは塩基性物質です。そのため、酒石酸酸性の状態では、塩を形成すると考えられます。よって、水層に抽出されます。
次に、NaOH を加えた強アルカリ環境においては、フェノール性 OH があることからやはり塩を形成すると考えられます。よって、水層に抽出されます。
最後に、弱アルカリ環境では、特に塩を形成することなく分子形のままであると考えられます。よって、有機溶媒層に抽出されます。
以上より、有機層 4 に、モルヒネは最も多く回収されます。
正解は 4 です。
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