薬剤師国家試験 第98回 問65 過去問解説

 問 題     

レジオネラ・ニューモフィラ(Legionella pneumophila)感染症及びその治療について正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. 原因菌は、グラム陰性球菌である。
  2. 主に血液を介して感染する。
  3. 市中肺炎の中で最も頻度が高い。
  4. 集団発生が見られる。
  5. ペニシリン系抗生物質の静脈内投与が、第一選択である。

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

レジオネラ菌は、グラム陰性の桿菌です。よって、選択肢 1 は誤りです。

レジオネラは、微小な水滴を介してヒトに感染します。よって、選択肢 2 は誤りです。

市中肺炎は、肺炎球菌、インフルエンザ菌、レジオネラ菌などによって引き起こされます。最も一般的に市中肺炎を引き起こすのは、肺炎球菌です。よって、選択肢 3 は誤りです。

レジオネラ菌は、温泉やお風呂などに生息しているため、集団発生が見られます。

レジオネラ菌は、β-ラクタマーゼを産生するために、ペニシリンや第1世代セフェム系の抗生物質は、有効ではありません。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 4 です。

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