問 題
インスリン受容体はどれに分類されるか。1つ選べ。
- Gqタンパク質共役型受容体
- Giタンパク質共役型受容体
- イオンチャネル内蔵型受容体
- 酵素内蔵型受容体
- 核内受容体
正解.4
解 説
インスリン受容体は、細胞表面に存在します。ほとんどの細胞に発現していますが、その数は、組織により様々です。
インスリン受容体は4量体タンパク質です。インスリンが受容体 α-サブユニットに結合すると、膜貫通領域の構造が変化します。すなわち、細胞内 β-サブユニットにおけるチロシンキナーゼが活性化され、受容体の一部のチロシン残基をリン酸化します。
その結果、細胞内において、IRS(insulin receptor substrate)タンパクなどのチロシン残基がリン酸化され、それを認識する SH2ドメインを持つ PI-3キナーゼ等のタンパク質が結合し、情報伝達が様々な経路を通じて下流へと伝わり、糖取り込み促進などが引き起こされます。このような受容体は、酵素内蔵型受容体と呼ばれます。
以上より、正解は 4 です。
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