問 題
不整脈治療薬の作用機序について正しいのはどれか。1つ選べ。
- ニフェカラントは、心筋のNa+チャネルを選択的に遮断するが、不応期に影響を与えない。
- ベラパミルは、房室結節のK+チャネルを選択的に遮断し、房室伝導速度を低下させる。
- キニジンは、心筋のNa+チャネルとK+チャネルを遮断し、活動電位持続時間を短縮する。
- ソタロールは、心筋のK+チャネル遮断作用とβ受容体遮断作用を示す。
- ベプリジルは、心筋のβ受容体遮断作用とCa2+チャネル遮断作用を示す。
正解.4
解 説
ニフェカラントは、クラス III 抗不整脈薬です。K+ チャネルを遮断します。よって、Na+ チャネル遮断ではないため、選択肢 1 は誤りです。
ベラパミルは、クラス IV 抗不整脈薬です。Ca2+ チャネルを遮断します。よって、K+ チャネルではないので、選択肢 2 は誤りです。
キニジンは、クラス Ia 抗不整脈薬です。Na+ を遮断し、活動電位時間を延長させます。よって、活動電磁持続時間を短縮はさせないので、選択肢 3 は誤りです。
ソタロールは、クラス III 抗不整脈薬です。K+ チャネル遮断作用を示します。又、β受容体遮断作用も示します。
ベプリジルは、クラス IV 抗不整脈薬です。又、非特異的に様々なチャネル遮断作用も示します。しかし、β遮断作用は示しません。よって、選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 4 です。
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