問 題
直接打錠用の結合剤はどれか。1つ選べ。
- 結晶セルロース
- ヒプロメロース
- ショ糖
- ポビドン
- ヒプロメロースフタル酸エステル
正解.1
解 説
結合剤として用いられるのは、結晶セルロース、及びヒプロメロースです。そして、直接打錠用の結合剤とは、結晶セルロースのことです。
以上より、正解は 1 です。
以下は脇道の話です。1962年に結晶セルロースがアメリカンビスコース社の研究者によって報告されたのだが、当初は用途が解らず、ダイエタリー・フード素材等の用途探索をしていたそうです。そこで、丁度スミスクライン社の研究者が直接打錠の研究をしており、試してみたところ、直接打錠用素材として素晴らしい機能を持つことがわかり、日本にも輸入され、発達したという歴史があるそうです。 参考)医薬品製剤化方略と新技術 より
選択肢の中で、他に添加剤として用いられるのは、ボビドンと、ヒプロメロースフタル酸エステルです。
ボビドンは、ポリビニルピロリドンの略称です。水やアルコールに溶解し、湿式で顆粒を調製する場合の結合剤として用いられます。また、懸濁化剤としても用いられます。
ヒプロメロースフタル酸エステルは、代表的な腸溶性コーティング剤です。
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